バリアフリー住宅はなにも段差解消や手すりの取り付けだけではありません。実際に住宅で生活するうえで不自由を感じることを取り除くことがバリアフリー住宅の基本なのです。
たとえば住宅内の温度差。普段くつろぐ茶の間やリビングなどは冬でも暖房が効いていることから暖かく快適な空間であることでしょう。しかし、リビングから廊下などへ一歩踏み込んでしますと、急激な温度差が生じているのではないでしょうか。その中でもトイレは住宅の北側に設置することが多いのでないでしょうか。しかし、トイレに暖房器具がない住宅は多いと思います。お年よりはトイレに行く回数が増えますので、トイレが寒いとトイレに行くことが億劫になったりしてしまいます。ちょっとしたことですが、トイレに暖房用の電源を一つつけるだけでもトイレが快適空間に変わってしまいます。
また、住宅内の照明器具のスイッチもとても重要です。暗い中でスイッチを探すのに目が見えずに転んでしまうこともありえます。そうならないように照明の電源が入っていないときには明かりがつくスイッチやスイッチ本体が大きめの物を使用することも重要です。お年寄りの暮らしている住宅などはトイレにつながる廊下などは常夜灯などがあるととても快適に過ごすことができます。
最後に住宅の収納についてです。住宅の収納とバリアフリーは関係ないように思われるかもしれませんが、重い物を食器棚の上や吊戸棚の中に入れるようなことがないように、特にお年寄りの住宅には床に近い場所に収納できるように収納庫を設置しておくことも必要です。